春日井たたら研究会第2回例会
2020.7.25 10:00~12:00
春日井市ささえ愛センター

愛知県下の弥生末~古墳初期における鉄器加工の事例
一瀬戸市上ノ山『吉田奥遺跡」・豊田市高橋地区『南山畑遺跡』

小木曽 真秋

昨年及び一昨年と春日井市後期市民講座で、東海地方唯一の古代製鉄遺跡である春日井市 「西山遺跡」の背景として、全12回に渡り朝鮮半島から北九州・吉備・丹後・畿内・近江の、古代製鉄炉及び鍛冶遺構の跡を辿ってきました。今年度も秋以降、6回分の市民講座担当の機会を得ることができましたので、この機会に、今まで触れ得れえなかった足元の濃尾平野に展開した鉄の営みについて眺めていきたいと思っています。今回の発表対象はその端緒の部分となるかとも思われ、濃尾平野の鉄の物語の始まり部分となります。
瀬戸市の「吉田奥遺跡j は4C~5C代の、古墳時代前期を含む鍛冶遺構を伴う住居遺跡。
豊田市の「南山畑遺跡j は3C前半頃の、弥生時代末期の鍛冶遺構を伴う住居遺跡。
共に、倭国の古代鉄の研究家には良く知られている遺跡です。

200725-たたら研究会資料ー1

200725-たたら研究会資料ー2